エアバッグベスト徹底比較

膨張方式の違いを知っておくと安心

エアバッグベストにはいくつかの膨張方式があります。まず一般的なのが、ライダーの体とバイクをワイヤーでつなぎ、転倒や車体からの離脱時に作動する「ハーネス(ケーブル)式」です。hit-airのようなモデルが代表例で、構造がシンプルなので扱いやすく、メンテも手間がかかりません。

一方、センサー式やワイヤレス式と呼ばれるものは、加速度センサーやジャイロを内蔵し、車体と連動せずに単独で衝撃を検知して作動します。たとえばalpinestarsのTech-Airシリーズなどがこのタイプで、作動速度はわずか0.025秒という速さ。まばたきより早いといわれるほどの反応です。

最近ではワイヤレス方式の人気が高まっていますが、価格はハーネス式に比べて高めです。また、バッテリー管理や定期的なファームウェア更新が必要なモデルもあるため、機械に苦手意識がある人は導入時に注意したいところです。

安全性能で見るなら展開速度と保護範囲に注目

エアバッグベストの安全性を考えるなら、展開速度と保護範囲はとても重要です。転倒からエアバッグが膨らむまでの時間は、製品によって差があり、早いもので0.025秒、一般的には0.25〜0.5秒ほど。もちろん早いほうが安心感があります。

さらにチェックしておきたいのが、エアバッグがどの範囲をカバーしてくれるのか。背中や胸だけでなく、側面や首回りまでしっかり保護してくれるタイプもあり、事故時のダメージ軽減につながります。Tech-Air 5などは、背面に関して従来のバックプロテクター18枚分の衝撃吸収効果があるとされています。

衝撃吸収性能については、最大で95%の衝撃をカットするという数値を掲げるモデルもあります。もちろん、数字だけでは判断できない部分があるため、口コミや評判も確かめてみましょう。

着心地は軽さだけじゃなく通気性と扱いやすさも大事

エアバッグベストは安全性が高いぶん、どうしても装備としての存在感が出てきます。だからこそ、着心地や扱いやすさは選ぶうえで外せないポイントです。とくに夏場の使用を想定するなら、メッシュ素材やベンチレーションがあるかどうかが快適性を左右します。

また、重さについても注目されがちですが、実際には「動きやすさ」と「バランス」が重要です。重量だけ見ればハーネス式のほうが軽い傾向にありますが、ワイヤレス式でも重心設計が工夫されていれば、走行中に重さを感じにくいようになっています。

さらに、バッテリーの稼働時間や充電方法、ガスカートリッジの交換手順など、日常で使ううえでの手間も見落とせません。出先での再装填が必要になる可能性も考えて、あらかじめ取り扱い方法を把握しておくと、いざというときに慌てずに済みます。