レバー形状で握り心地が変わる
クラッチレバーは、見た目以上にライディングの快適さに影響するパーツです。純正レバーでも不満があるわけじゃない、という人もいますが、ちょっとした違いで操作性がガラッと変わるのがこの部分。とくに、ショートレバーや可倒式タイプに替えると、握りの感触が大きく変わってきます。
ショートレバーは指2~3本で操作する前提で作られていて、レバー全体の長さが短くなることで指のかかりが自然になります。細かい操作がしやすくなるため、街乗りやツーリングで疲れにくくなるのがポイントです。逆に、クラッチが重い車種では、フルサイズのほうが安心というケースもあります。
そして可倒式タイプは、万が一の転倒時にレバーが折れずに可動して衝撃を逃がす構造になっているため、レバー破損を防げるメリットもあります。デザインやカラーリングの選択肢も広がるので、カスタムの楽しみも増えます。
自分に合った位置調整で疲労感を軽減
レバーの「調整幅」も操作性に関わる重要なポイントです。市販のアジャスター付きクラッチレバーなら、ダイヤル操作でレバーの位置を自分好みに細かく調整できます。レバーを遠くすると握る力は必要になりますが、リリースのタイミングが掴みやすくなるというメリットも。
逆に、手が小さい人や細かい操作が求められる場面では、レバー位置を手前に設定しておくと握りやすく感じられるはずです。アジャスト幅が広いタイプなら、複数人で1台を使う場合でも柔軟に対応できます。
また、レバーの遊び量も忘れずに確認しておきたいところ。ワイヤー式であればアジャスターでの微調整が可能ですし、油圧式でも適正なストロークが確保されていないとクラッチが切れきらず、シフトショックの原因になることもあります。普段からレバーの位置や遊びに違和感があるなら、調整を見直してみましょう。
作業手順を押さえれば自分でも交換できる
クラッチレバーの交換作業自体は、それほど難しいものではありません。基本的な工具とちょっとした知識があれば、自分でもじゅうぶんに対応可能です。必要なのは10mmのスパナかボックスレンチ、あとはグリスとパーツクリーナーくらい。
まずはレバーの根元にあるナットを緩めて、レバーを固定しているボルトを抜きます。ワイヤーを取り外すときは、クラッチアーム側の遊びを活かして引き抜くのがコツです。古いレバーを外したら、支点やブッシュ部にたまった汚れをパーツクリーナーで落とし、可動部にはグリスを薄く塗布しておきます。
新しいレバーを取り付ける際には、Oリングや真鍮ブッシュがある場合、それも忘れずに移植しましょう。固定が済んだら、レバー位置と遊び量を調整して作業完了です。最後に、エンジンをかけてクラッチの切れ具合とギアの入りを確認しておくと安心です。
