iPhoneのカメラが壊れた

バイクの振動でiPhoneカメラがダメに

ツーリングの時に、iPhoneをバイクのハンドルに固定してナビとして使っている人は多いはずです。
ところが、このような使い方をするとカメラの機能が故障してしまう原因となるため、おすすめできませんという見解がAppleから公表されて話題になっています。
アップルの公式表明が行われたのは2021年9月15日のことで、オートバイの高出力エンジンの振動をiPhoneが受け続けることによって、カメラシステムの性能が低下するおそれがあるということです。

Appleの説明によると、iPhoneには繊細なセンサーがたくさん搭載されており、マイクなどのように特定の周波数を出すエンジンが近くにあると、故障を起こしやすいのだそうです。
長時間のツーリングによる振動によって、オートフォーカスや手ブレ防止機能(Optical image stabilization-OIS)に支障をきたす可能性があるそうですが、スクーターなどのようにパワーのあまりないバイクの場合にはトラブルが起こりにくいと言うことです。

振動でiPhoneが壊れた場合には?

バイクの振動によってiPhoneが壊れた場合、例えばiPhone12ミニのカメラの修理代は19,800円〜65,000円が大まかな相場となっています。
バイクの振動に長時間さらされることによって、iPhoneのレンズ位置調整機能が壊れてしまい、撮影した写真が全てブレてしまうといった現象が起きます。
修理費は結構な高額になりますので、iPhoneを持っている人がツーリングをする際には、ナビとして使用するのは避け、できるだけ振動が伝わらない場所に保管しておくことが重要になってきます。

振動対策は必須

ポケットに入れる、あるいはバイクに積んだバッグやバックパックの中にiPhoneを入れておけば、体やバッグがダンパーの役割をするため、衝撃がiPhoneに直接伝わらず、カメラ部分が破損してしまうのを防ぐことができます。
ですから、ツーリング中にiPhoneをナビとして使用することは避け、タンクバッグに入れる、あるいはトップブリッジに設置したケースに入れたり、クアッドロックに衝撃吸収ダンパーを付けてマウントしたりするなどの振動対策が必要になってきます。

クアッドロックと呼ばれるスマホマウントは、マイクからの高周波を90%までカットすることができます。
Quad LOCKの中には、バイクが転倒するとスマホまで壊れてしまうようなデザインのものもありますので、選ぶ際にはその辺りを注意することが必要です。
iPhoneではないスマホの中には、いくらか振動に強いタイプのものもありますので、中古のSIMフリースマホを1台購入して、iPhoneでテザリングして使用する方法もあります。