ここ数年で女性ライダーが急増中
私(神田)がバイクの修理を受けていて今ひしひしと感じているのが女性ライダーさんの増加です。
私が免許を獲ったばかりの頃はちょうど80年台終盤~90年台くらいのバブル期だったので当時から女性でバンバン高速などを飛ばす女性ライダーの姿はちょくちょく見かけることができました。
ですが当時に比べてもここ最近のバイク人口における女性が占める割合の多さは驚くべきものがあり、しかもかなり本気でバイクを愛している方が多いということには感動を覚えてしまうくらいです。
調べてみたところここ13年間の間に40代女性で自動二輪免許を取得されている人の数は4.4倍にもなっているということで、やはりバブル期に免許を取得をした女性が急増したために、後続の女性もバイク免許がとりやすい空気ができたということなんだろうなと思います。
お正月の箱根駅伝などを見ていても、先頭で選手たちを誘導する白バイ隊の隊員さんが女性であるということも珍しくなくなっており、ここ数年はおそらく日本で最も女性がバイクに乗りやすい環境が出来上がっているのではないかと思うくらいです。
女性ならではのバイクの楽しみ方
女性ライダーさんを見ていて感じることの一つが、バイクをファッションの一つとして楽しむという幅広い楽しみ方ができている方が多いなということです。
こうした流れを作ってくれたのはおそらく芸能人などでバイクを趣味にされている女性であり、今もバイク雑誌などではたびたび女性芸能人・有名人ライダーのグラビアを見ることができます。
その筆頭とも言えるのがフィギュアスケート女子金メダリストの荒川静香さんで、愛車として公表しているヤマハの「ボルト」をかっこよく乗りこなしている姿はかなり多くの場所でみかけます。
なおこのヤマハ「ボルト」は950ccという非常に排気量の大きなバイクであり、いくらもとアスリートとはいえ女性の筋力で乗りこなすのは相当慣れていないと難しいかと思われます。
女性ライダーの卵さんからお店で「私でも運転できる大型バイクはありますか?」というような相談を受けることもあるのですが、そうした時には私は荒川静香さんの例を出して慣れ次第でどんなバイクも乗りこなすことができるのだというように説明をするようにしています。
「身長がないからバイクに乗れない」は間違い
ちょっと話はずれてしまいますが最近聞いた別の話を最後に紹介したいと思います。
その方はもともと身長が低めで150cmギリギリくらいの小柄な女性なのですが、お付き合いをしている男性の影響で自分もバイクの免許をとりたくなり教習所に行ったところ小柄だということを理由に暗に「無理だからあきらめろ」と教習所の教官に言われたということでした。
悪質だと思ったのがその教官が既に入学金や教習料金を払ったあとにそうしたことを告げてきたということで、その女性はバイク免許自体を諦めようかとかなり悩まれたということです。
結論から言うと身長云々というのは今ではバイクの免許を取得するための条件には全く関係ありません。
むしろ小柄な人でも大きなバイクを扱える方法を教えるのが教習所の役割であり、受講生の責任にして無理と断言するのは教官の適性を大きく失する人材だと言えるでしょう。
もしこれを読んでいる女性で今後バイクの免許を取得したいとお考えの場合には、まずバイク教習所での女性への扱いについての口コミなどを詳しく調べ、もし女性であることや体格が足りないというようなことで嫌なことを言われたら泣き寝入りせずに窓口や消費者センターに訴えるようにしてください。
一人でも多く女性ライダーさんが増えてくれることをLTガレージでは願っています。