中古バイク高騰に思うこと

中古バイクが高騰している理由

バイクや車というのは、新しければ新しいほど故障が少なく、燃費が良いといったメリットがあるわけですから、中古車はかなりリーズナブルな値段に設定されていて当然です。
ところが最近、中古バイクの価格が高騰している現象が起きています。

ただ単に性能の良いバイクを入手するのが目的であれば、新しいバイクを購入すればいいだけです。
ただ、バイクに関しては趣味の乗り物という趣きが強いため、原付スクーターやビジネス用のバイク以外の、個性の強いバイクに関しては中古でも価格が上がってきています。
自動車と比較しても、流通台数が全般的に少ないためか、中古バイクは値落ち率が低い傾向があります。
特に希少価値の高いバイクなどは中古でも高値で取引されていますので、自分のバイクを売りたいと考えている人は、一度価格をチェックしてみるといいでしょう。

価格が高騰している主なバイク

中古でも価格が確実に上昇しているバイクのひとつが、KAWASAKIの「900 Super Four」です。
「Z1」の形式名で有名なこのバイクは、1972年に初代モデルが登場しています。
生産は1976年まで続けられましたので、現在流通している中古はかなりのヴィンテージ物ということになります。
比較的安いもので400万円、中には500万円を超えるものもありますから、新車で購入した時よりもはるかに値段が上がっていることがわかります。

小排気量のバイクの中では、HONDAの「ドリーム50」に人気が集まっています。
50ccとしては珍しく空冷DOHC4バルブエンジンを搭載しており、1997年から2000年にかけて新車が発表されていました。
このモデルは安いものでも70万円前後しますので、ガレージの片隅にドリーム50が眠っている人は、売却を考えるのもいいかもしれません。

もうひとつ、今後価格が高騰することが予想されるのがYAMAHAの「WR250R」です。
スタイリッシュなデザインのオフロード系バイクの代表格とも言えるWR250Rは、2017年に生産が終了しています。
中古の価格は70万円から150万円とかなりの開きがあり、今後も値上がり傾向にあります。

SUZUKIの「RGV250Γ」も非常に価格が高騰しており、中には150万円前後の値段がついているものもあります。
レーサーレプリカとしてあまりにも有名なRGV250Γは、バイク好きなら持っているだけでも満足できる1台だといえるでしょう。

あまり高騰するのは考えもの

バイクを売る側からすれば、中古バイクの価格が高騰しているのは喜ばしいことです。
とはいえ、欲しいバイクだからといってコンディションをよく確認しないで高値で購入するのは控えた方が無難です。