飛び石でバイクにキズが・・・

飛び石で起きたキズ

どんなに安全運転を心がけている人でも、避けられないトラブルの一つに飛び石があります。
運転中にピシッという音に気がついたと思ったら、フロントガラスにヒビが入っていたという経験をしたドライバーも少なくないはずです。
このように、道路を走行していると、前方から飛んできた小石が車体やフロントガラスにあたることがあります。

飛び石のほとんどは前方を走っている車のタイヤが跳ね上がらせた石や、タイヤの溝にはまりこんでいた石が突然外れて自分の車に当たることが原因になっています。
どこでも起こる可能性がありますが、特に高速道路では車のスピードが速いぶん、石の跳ね上がる高さもあり、インパクトも強いため、普通道路よりも危険が倍増します。

飛び石がフロントガラスにぶつかった際にヒビが入ることがあり、しかも最悪のケースでは、ヒビが運転している間に大きくなってしまうことがあるのです。
こうなると運転していて不安なだけではなくて、ヒビが視界の妨げになり、安全運転に支障をきたすことも考えられます。
ですから、できるだけ早くヒビの入っているフロントガラスを交換することが大切です。

飛び石を起こした車に賠償は可能?

フロントガラスを交換するとなると、かなりの修理代がかかりますので、飛び石を起こした車に賠償を請求したいという気持ちになるのは無理もありません。
ところが、だいたいどの地点で飛び石が車に当たったのかを思い起こすのは可能でも、どの車両飛び石を跳ね上げたのかを特定するのは非常に困難です。

飛び石が発生した時、道路上を走っていた車が非常に少なく、飛び石を跳ね上げた車両を特定することができ、しかも車両のナンバーもわかっているといったような場合でも、相手に過失がありそれを実証することができるのでなければ賠償請求はまず無理だと思った方がいいでしょう。
飛び石の被害を受けないためには、日頃から車間距離を十分にとって、適正速度を順守する心がけが大切です。

車両保険を使うこともできる

フロントガラスというのは、飛び石程度の衝撃を受けても割れないように、2枚ガラスの間に樹脂膜が張り合わされています。
ところが飛び石の傷というのは、時間が経つにつれてどんどん広がってくることが多いので、リペアではなくて新しいものと交換する必要が出てきます。
フロントガラスの交換となると最低でも5万円はかかるので、車両保険を使うことも考えた方がいいでしょう。

ただ、車両保険には免責と言って、損害の一部分を自分で払わなければならない規則があります。
つまり免責が5万円でフロントガラスの交換代が55,000円だった場合、車両保険で支払われるのは5,000円だけということになります。