バイクからエンジンオイルが漏れる

オイルが漏れている場所を特定

バイクのトラブルの中で比較的多いのが、エンジンオイルの漏れです。
バイクを停めた場所の地面にオイルのしみを発見したような際には、バイクからエンジンオイルが漏れている可能性があります。
こんな場合には、ただちにオイルが漏れている場所を特定することが大切です。

オイルが漏れる箇所というのはだいたい決まっていますので、まずはそこから重点的にチェックします。
ヘッドカバーの継ぎ目やオイルドレンボルト、オイルフィルター、ステーターコイルのグロメット、シリンダーのベース部分などです。
オイルシール(エンジン側スプロケットの辺り)もオイルが漏れる箇所なので、チェックしてみて、わからない場合にはできるだけ早くバイクショップに持って行きましょう。

オイル漏れの原因とは?

オイル漏れの原因どうして第一に考えられるのは、エンジンオイルを封じているゴムパッキンが劣化してしまっていることです。
ゴムパッキンは熱を何度も加えられたり、冷却したりすることによって柔軟性を失っていきます。
ゴムパッキングが柔軟性を失って劣化することによって、オイルが外に染み出してしまうのです。

これ以外に、エンジン側のスプロケットの辺りからオイルが漏れている場合には、ドライブアクスルシャフトのオイルシールが劣化していることが考えられます。
このような際には、オイルシールを交換することによってオイル漏れを修理することができます。

ステーターコイルのグロメットが劣化することによっても、オイル漏れが起こります。
グロメットはゴム製で、傷んでいる場合には交換をしない限りオイル漏れが解消されません。
もうひとつ、オイルフィルターからオイル漏れしている可能性も考えられます。
接触面のOリングが劣化している、あるいはOリングにオイルを塗布しないことによってもオイル漏れすることがあります。

オイル漏れの対策

オイル漏れは、放置しておくとエンジン焼き付きなどのリスクが非常に高くなりますので、発見したらすぐに対処しなければなりません。
自分でオイル交換をすると、オイルフィルターやドレンボルトからオイル漏れすることがありますので、注意しましょう。
慣れていない人はバイクショップでオイル交換をしてもらうのがおすすめです。

エンジンオイルの種類によってもオイル漏れしやすいタイプがありますので、粘性の高いオイルを使用するのもひとつの案です。
ワコーケミカルから発売されている「エンジンパワーシールド」を5〜10%を加えたオイルをオイル交換時に使用することによっても、オイル漏れを防ぐことができて便利です。
応急処置的な手段としては、オイル漏れしている箇所にスプレーして40分ほど待つだけで、樹脂が固まってオイル漏れをストップしてくれる製品などもおすすめです。