久しぶりのバイクほどエンジントラブルには気をつけたい

乗っていなかったバイクほどエンジンがかかりにくい

しばらく乗っていなかったバイクに乗ろうとしたら、なかなかエンジンがかからなくて焦ったという経験をしたライダーは多いはずです。
エンジンがかからない理由はいろいろ考えられますが、その中でも一番多いのがいわゆる「バッテリー上がり」です。
バッテリーは自然放電を繰り返すので、長期間乗っていないバイクだとエンジンがかからないことがあります。

こまめに乗っているバイクであればバッテリー上がりの心配はまずないと言っていいのですが、長期間乗らない予定がある場合にはバッテリーをバイクから外しておくのがおすすめです。
自然放電を繰り返す上に、バッテリーには寿命もありますので、しばらく乗っていなかったバイクに乗る予定が出てきた場合にはエンジンがかかるかどうかあらかじめ試しておくと良いでしょう。
バッテリーの寿命はだいたい2年から3年です。

バッテリー以外に、「キャブレター詰まり」でもエンジンがかからないことがあります。
これはキャブレター内にゴミが詰まることによって起こる現象です。

エンジンがかからないときの対処法

しばらく乗らずに放置しておいたバイクに乗ろうとしたけれどエンジンがかからないという時は、理由をひとつひとつ確かめていくことが大切です。
日頃からバイクのメンテナンスを自分で行わないライダーであれば、バイクショップでエンジンがかからない理由を診断してもらうのも良いでしょう。

セルは回っているのにエンジンがかからないのであれば、バッテリー上がりの可能性はありませんが、ガス欠になっていることも考えられます。
ですからガソリンの量を確認し、燃料コックがオフになっていないかどうかをチェックしましょう。
燃料コックがオンになっていないとセルは回ってもエンジンはかかりません。

次に、エアクリーナーボックスを点検します。
エアクリーナーボックスに汚れが詰まっているとエンジンがかかりませんので、ボックス開けてフィルターをチェックします。
フィルターをきれいに掃除するか、新しいものと交換することによってエンジンがかかるようになります。
インシュレーターに穴が開いていたり亀裂が入っていてもエンジンがうまくかかりません。
インシュレーターはエンジンとキャブレターをつなぐ部分です。

たとえセルが回っても、コンピューターなどの電気系統に異常があるとやはりエンジンがかかりません。
電気系統の故障に関しては、バイクショップでプロに点検をしてもらうことをおすすめします。
もうひとつ、スパークプラグの点検も欠かせません。
スパークプラグが劣化していると火花が飛ばないため、エンジンがかからなくなります。
スパークプラグは自分で簡単に点検のできるパーツですので、劣化していたら交換するだけでOKです。