EVや水素エンジンとバイクはどうなるんだろう

厳しくなっていく排ガス規制

日本に限らず、世界的に排ガス規制は厳しくなってきています。
日本で最初にバイクの排ガス規制が敷かれたのは1998年のことでした。
これは1997年の「京都議定書」を受けてのことで、HONDAのNSR250Rなどに代表される2ストロークエンジンは次々と生産終了になり、代わって4ストロークエンジンが主流となりました。

2006年になると排ガスに関するさらに厳しい数値が設定され、従来のキャブレター車が姿を消し、インジェクション式のバイクが採用されるようになります。
その後、2016年になってからはヨーロッパの排出ガス規制である「ユーロ4」に準じた規制が採用されます。
引き続き2020年には「ユーロ5」に準じた「令和2年排出ガス規制」が導入されています。

2016年には「OBDⅠ(車載式故障診断装置)」の搭載が義務となり、2020年にはさらに「OBDⅡ」の搭載が義務化され、アイドリング時に排出される一酸化炭素および燃料蒸発ガスの規制値も強化されるなど、段階的に排ガス規制は厳しくなってきています。
基準をクリアするためには各メーカーともモデルチェンジをしなければならず、改良のための莫大なコストがかかっていることも事実です。

EV化や水素エンジンの浸透

自動車界ではEV化が進んでいますが、バイクの分野でも今後はEV化が進んでいくことが考えられます。
すでに原付一種と原付二種ではEV化が加速しつつあり、ガソリンエンジンに変わる水素エンジンの開発も進んでいます。
現在、バイクの国内主要メーカーは共同で水素エンジンの開発に取り組んでいます。

EV化や水素エンジンを浸透させるためには、EV車のための急速充電プラットフォームや水素ステーションも必要になります。
水素ステーションに関しては、一箇所設置するために約4億から5億円の建設費用がかかるため、水素エンジンの浸透はなかなか難しいという見方をする人も多いようです。

おすすめの新規制対応モデル

2022年11月からは新規制適合モデルしか販売できなくなるということで、続々と新規性対応モデルが発表されました。
その中でも特に人気が高いモデルのひとつがKAWASAKIのZ900RSです。
Z900RS SEは価格が165万円、ゴールドのホイールに黒と黄色の車体がおしゃれなモデルとして人気を呼んでいます。

一方、Z900RS CAFEのほうは黒にホイールリムにゴールドのラインをあしらった上品な仕上がりで、価格の方は146万3000円となっています。
排ガス規制が進むにつれて魅力的なバイクが市場から姿を消して言ったことを嘆くライダーも多いと思いますが、それを補うように新しいモデルが続々と誕生している点も見逃せません。