鈴鹿8耐は見逃せない!

鈴鹿8耐の魅力

日本国内で開催されているモーターレースの中でも最も注目度が高いのが「鈴鹿8耐」です。
正確には「鈴鹿8時間耐久ロードレース」という名称で、FIM世界耐久選手権シリーズとして年に一回夏の時期に開催されています。

日本最大のオートバイレースということでライダーからの注目度は高く、8時間という長い時間で行われるレースを見るために多くの人が鈴鹿の地を訪れます。
ただ、1980年代のバイクブーム全盛期の頃には広い鈴鹿サーキットが満席になるほど多くの人が観戦に訪れていたのですが、近年では若い世代のバイク離れが進んでいることもあり、残念ながら観客は減少傾向です。

しかし観客が減っても「鈴鹿8耐」というイベントの存在がバイク業界に与える影響は大きく、熱心なバイクファンが今年も鈴鹿で熱い戦いを生で見ようと出掛けてくれます。
私が初めて鈴鹿8耐を観戦したのはそれこそバイク全盛期の80年代のことでしたが、今でもスケジュールが合う限りはできるだけ足を運ぶようにしているものです。

鈴鹿8耐の楽しさは、ライダーたちの熱い戦いを間近で観戦できるライブ感にあるでしょう。
確かに細かく走りを見るならテレビでも十分なのですが、実際に熱戦が繰り広げられているサーキットに行くことでエンジンやタイヤの摩擦や選手とチームの表情など、その場でしか見ることのできない景色が広がります。

また、鈴鹿8耐開催中は鈴鹿サーキット周辺がお祭りのような賑わいになりますので、初めて参加をする人にとってはちょっとした自動車のテーマパークのような様相です。
周りにいる人たちもみなモーター・スポーツが好きなんだなと感じるだけでも、その場にいる意味があるように感じます。

ヤマハの強さについて

毎年ドラマが生まれる鈴鹿8耐ですが、ここ近年目立っているのがヤマハの強さです。
2018年の第41回大会で優勝をしたのはNo. 21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMでした。
ヤマハファクトリーの優勝はこれで4年連続となり、ライバルチームが多い中で結果を出すことができています。

開催前からヤマハファクトリーの優勝は硬いとされていましたが、Hondaワークスチーム(Red Bull Honda with日本郵便)やヨシムラスズキMOTULも仕上がりの良さが知られていた事から、レースは最後までわからないと評判でした。

しかし蓋を開けてみればヨシムラスズキMOTULは27周目で転倒、序盤から有利に進めていたKawasaki Team GREENも99周目にガス欠など、ピットインの遅れから優勝争いから転落をしてしまいます。
最終的にはヤマハファクトリーとHondaワークスチームの一騎打ちということになり、優勝はヤマハということになったのです。

2018年のヤマハファクトリーはエース不在が指摘される厳しい状況ではあったのですが、それをチーム力で補った形です。