東京モーターショー雑感

東京モーターショーについて

日本国内で開催されている中でも、最大の自動車に関する最新の技術を展示する見本市イベントが東京モーターショーです。
主催しているのは日本自動車工業会で、略称として「TMS」もしくは「東モ」という言葉が使われることもあります。

ちなみに世界では5大モーターショーとして、規模の大きな自動車イベントが開催されています。
ドイツのフランクフルトモーターショー、フランスのパリサロン、スイスのジュネーブモーターショー、アメリカの北米国際オートショー、それに東京モーターショーが数えられているのです。

東京モーターショーの第一回が開催されたのは1954年のことで、当時は「全日本自動車ショウ」という名称が使われていました。
第11回を迎えた1964年からは日本国内だけでなく国際的な見本市として規模を拡大する方針に転換をしたことにより、現在まで使われる「東京モーターショー」となります。
ただし第20回である1973年の直後にオイルショックが起こったことで一旦中止となり、一年のちの1975年に第21回が復活しています。

これまで一度は自動車とバイクを分離して展示するようにするなど大会運営で変化があったものの、現在では自動車・バイクに限らす最新式のモーターショーとして幅広く展示をすることで落ち着いています。

2017年の第45回東京モーターショーは10月27日(金)~11月5日(日)までの間、東京ビッグサイトで開催されました。
参加をする企業は10カ国150社となっており、東京ビッグサイトも新たに増設された7/8ホールまですべてを使った過去最大級の規模です。

規模だけでなく開催中に行われるイベントも年々拡大をされており、特に2017年のメインとして主催者テーマ展示の「TOKYO CONNECTED LAB 2017」が行われていたことで注目されました。

東京モーターショーの魅力について

東京モーターショーでは毎年最先端の技術や、年内に行われる予定のモデルチェンジ情報が公開されます。
世界5大モーターショーとなっているだけあって世界からの注目度は高く、東京モーターショーで発表された内容により、その後1年の自動車業界のトレンドが決まると言ってもよいくらいです。
東京モーターショーについてカーマガジンや新聞社もかなり丁寧に説明をしてくれるので、現地に足を運ばなくてもどういった変化があったかを知ることもできます。

毎年「注目のクルマ」としていくつかがピックアップされるのですが、2017年には最新式のEVやHVといった車種が発表されると同時に、かつて生産中止になった過去の名車の復刻版が大きな注目を受けました。
自動車産業は今や単なる乗り物だけでなく、ロボット産業やAIなど世界最先端の技術と密接に結びついているので、そうした最先端の産業技術を知ることができるという大きな魅力があります。