ABSが義務化されるようになります

ABSがバイクに義務化されること、ご存知でしょうか

ABSというのは、アンチロックブレーキングシステムというもので、ブレーキロックを防止するという装置です。
二輪車の場合、特にブレーキロックとなると即転倒につながる危険性があり、パニックブレーキ、濡れて滑りやすい路面などで発生しやすいブレーキロックを解除し、転倒させず、安全に減速させるという仕組みです。

多くのバイクが、この装置を装備しているという現状の中、以前よりもずっとコンパクトで自然な制動を得るなど、ABSは今、進化しています。
安全面を考えると、二輪こそ、ABSが重要と考えられる今、ABSが義務化されるということは命を無くすリスクを軽減する安全面における大きな躍進と考えられます。

コンバインドブレーキシステム CBSとは

ABSを知ったところで、CBS、コンバインドブレーキシステムについても理解しておきましょう。
CBSは、前後のブレーキを連動させるというしシステムでスクーターなどに多く採用されています。
最近は大型車にも多く採用されており、CBR1100XXブラックバードなどにも装備されています。

CBR1100XX葉には、コンバインドABSと呼ばれるCBSとABSを両方兼ね備えた装備が装着されているのです。
前後どちらかのブレーキをかけることによって、もう一方のブレーキにも自動的に最適な制動力が配分するというシステムで、ライダーのブレーキ操作の負担を軽減する、また万が一という場合に、強力な制動力を生むシステムです。

制動システムの安全性が飛躍的に伸びた

KAWASAKI、スズキ、さらにBMWなどの海外メーカーでも、ABSの導入によって清明にかかわる深刻な事故を1/4に軽減しているという報告もあります。
数値的な部分は細かくなるので省くとしても、二輪による重大事故がABSシステムで防止されている、被害を軽減させているという事は、データでも明らかです。

二輪事故の転倒の要因として、ブレーキングミスが命取りになる危険性があるという事を考えると、ABSシステムは非常に大きなリスクを予防するものとなる可能性があります。

国土交通省の中耳事項には、ABS、CBSともに運転を支援するというシステムなので、ブレーキの性能を高くするというものでは無く、機能的にも限界があるため、システムを過信せずライダーが安全運転する事が必須と訴えています。

ABS装着で何が変わるのか

ABS装着によって何が変わるのかというと、ユーザーの不安としては、やはり販売価格が上昇するという事でしょう。

HondaのCB400 SUPER FOURの場合、ABSなし税込793800円、ABSありとなると844560円といきなり上がります。
こうしたことを踏まえると、義務化という事がバイク業界に与えるものが大きいと考えられます。

2016年、すでにヨーロッパではABSが義務化となっていますので、安全対策という面でABSを重視しているということは世界規模と考えられます。
いずれにしてもこの先、バイクの購入に少なからず影響を与えるという事は間違いありません。