オーナーイチオシのバイク:モンスター1200R

四半世紀、進化し続けているモンスターシリーズのモンスター1200R

非常に多くのモデルを持っている現代では、その当時の事を考えにくいのですが、四半世紀前のドゥカティというメーカーは、スパースポーツに特化しているメーカーという事がはっきりしていました。
ツアラー的なイメージとしてはパゾがあったものの、サーキット、ワインディングによってもっともいい快感を味わう事が出来るというバイクが主流で、当時のライダーの間では、ドゥカティイコールスーパースポーツという強い印象があったのです。

そこに変化が生じたのは、1992年に発売されたスポーツネイキッドのモンスターシリーズといっていいでしょう。
サーキットなどではなく、このタイプなら日常生活の中でも十分使いこなせるという事で、それを意識して作られたシリーズです。
このシリーズの成功があり、ドゥカティはLツインという可能性を持ち、他ジャンルのバイクにも手を出すようになっていき、他ジャンルとなったわけで、このことがなければ、現在のような多種多様なモデルを持つメーカーにならなかったのです。

つまり、モンスターシリーズというのは、ドゥカティという企業に大きな影響を与えたバイクという事になります。
2008年から発売された第二世代代車はハイブリッドトレリスフレームを導入、2014年の第三世代はスーパーバイク用ベース水冷バルブテスタストレッタ11°エンジンを標準装備する等、モンスター1200Rが登場するまで様々な部分を進化させてきました。
モンスター1200Rはモンスターバイクの中でもっとも進化した形であり、モンスターの中で最も優れた運動性能をもったバイクとして誕生しました。

モンスター1200Rの特徴

ドゥカティのバイクというと細菌は、標準仕様、上級仕様この2タイプのSを同時期に開発し、販売という形をとってきました。
モンスターについても同じで、M1200は2014年デビューと同時に標準仕様とSを同時販売しています。
M1200/Sの開発について、モンスターの潜在能力をさらに引き出せるはずという気持が、開発者の方にあったようで、モンスター1200Rでは、随所に設計者たちが熱い気持ちを寄せた、専用設計パーツが投入されています。

スポーティさを強調するという事で、一新されている外装、軽量化に貢献するために、アルミ鍛造ホイールにしてあり、ローレットが刻まれているレーシングタイプのステップバーといい、最高出力を高めたパワーユニットといい、とにかく進化が半端内というイメージのバイクに仕上がっています。
介入度合が任意、調整も可能というABS、虎婚、こうした電子制御はM1200/Sを継ぎ、モンスター1200Rの特性に合わせて設計を修正するという念の入れようなのです。

設計者たちがもっともっと、モンスターはやれるはずと考えて作られたモンスター1200Rは、美しいフォルムと爽快な走りを約束してくれるバイクに仕上がっています。